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MS-IMEを組み込む // 魔法のキキv3
☆ MS-IMEを組み込む 最終更新:2015.3/9
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PEの弱点,その一つに標準で日本語入力ができないというものがある.日本語を入力するためのソフト(コンポーネント)であるMS-IMEが入っていないためだ.つまり,日本語を入力するにはこれを入れてやればよい.
(余談だがATOKやGoogleIMEを入れるときもMS-IME(?)の一部のファイルが必要になるっぽい)
幸い,IMEの組み込み方法についてはMSが情報を公開しているのでこれを利用しよう.PC-JAPANの記者が作ったVistaPEスクリプトの方法もあるがこちらはVista/7PEで使うべきだろう.
ただし,重要なことが一つ.MS-IMEはAIKには含まれていないので,入れるには,・現環境からの取り込み,・製品版or評価版インストールDVDからの取り込みのどちらかが必要になる.さらにVista&2008(PE2)とWin7&2008R2(PE3)の間には微妙に互換性がないらしいのでその間での流用もやめた方がいい.なお64bitのWinにも32bitのIMEは搭載されているので64bitから32bitのPEも可能だ.
MSが公開している方法は,1)PEをビルドする前に必要なファイルを組み込む,2)PE起動後にレジストリを書き込む&コンポーネントを起動するバッチファイルを実行する,という方法をとっている.この方法はバッチファイルを実行するだけで済み,必要なときにだけ利用できるのでメモリ節約になるという長所がある.逆にPEを常用する人には向かないか(そういう人はVistaPEのIMEスクリプトを改造した方がいいかも).
まずは以下のコマンドによりIMEファイルを取り込む.64bit環境で32bitのPEを作るときはsystem32フォルダのところをsyswow64に変更が必要だ(そうしないと64bit版MS-IMEが入ってしまう).
英語版PEを作っている人へ.
日本語でないPEを使うとMSの解説そのままではIMEが起動してくれない.キーボードの設定が英語のままだかららしく,設定の変更が必要になる.
/Set-InputLocale:
:
Dism /image:C:\test\offline /Set-InputLocale:0410:00010410
一覧は HKEY_LOCAL_MACHINE \SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layouts に書いてある.
0409:00000409 米国,KBDUS.DLL
0411:00000411 日本語,KBDJPN.DLL
0411:E0010411 日本語 (MS-IME2002),Kbdjpn.dll
0411:E0200411 ATOK,kbdjpn.dll
MS-IMEを使って日本語を入力したいのであれば,0411:E0010411に設定すればよいだろう.
/Set-LayeredDriver: <1-6>
日本で使われている106キーのキーボードや韓国で使われているうちキーの数が異なっているキーボードの場合はそちらも設定する.
通常の英語キーボードであれば1,韓国のいくつかの101キーのキーボードは2〜4,韓国の103/106キーのキーボードは5,日本語の106/109キーのキーボードは6だ.
PEを起動したら,IMEを起動するバッチファイルを実行する.もちろん起動時に自動的に実行するようにしてもかまわない.
IMEの使い道
ここまで来てなんだが,せっかくIMEを入れても,それを生かせる場は意外と少ないことも覚えておこう.普段だとWordやExcelなどに日本語入力を多用する.しかし,PEではオフィスソフト自体あまり使うとは限らない(MS-Officeの組み込みは困難,OpenOfficeは可能).
使うとすればブラウザだろう.ネットをするときに日本語が入力できなければ知りたい情報を探すことも困難なので.またTrueImageのイメージファイルに入れるコメントも日本語が使えると便利かもしれない.
また,今更だがネットが使えるならブラウザ上で動くIMEを利用するという手もある.
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