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マニアック運用〜 // 魔法のキキv3
☆ マニアック運用〜仮想PCフル活用
仮想PCといっても、ピンとこない人が多いでしょう。エミュレーターの一種で、Windowsの上で仮想的にマシンを構築してWindowsやLinuxを動かしてしまおうというもの。複数OSを同時に動作できるほか、ゲストPCのHDDをファイルとして扱えるので、使い捨ても元に戻すのも容易という長所もある。
私の個人的基本方針:
ポイントはPortable版のソフトと仮想PCへのソフトの閉じ込め。ホスト(実機側)の環境はソフトをインストールせずにPortable版ソフトの利用を勧める。その分ゲスト(仮想PC)にインストールもの、環境をそれなり汚すものをもってくる。ゲスト側のOSは新規インストールでもいいし、XPモードを使ってもよい。ちなみに理想はnLiteでXPインストールディスクを改造だ。
もちろんXP以外をインストールしてもよい。Win8.1でもWin10のテストでも。ただし、最近のOS(Vista以降)は仮想PC独自のチューンはあまり意味がないのでここでは説明しない。Linuxについても同じく。
1ページ:xpモード活用
いろんな環境でXPモードを使う
XPモードは基本的にWin7専用で、Windows Virtual PC をインストールして使うことになる。しかし、このVirtualPC、速度面その他で正直不満がある。そこで、別の仮想PCソフトでXPモードを使ってしまおう!これなら別のOSでも使...ゲフンゲフン。
なお、VMwarePlayer+VMwareConverterでXPモードを取り込みそのまま利用できるが、そのためにはXPモード自体をインストールする必要があり正直面倒だ。私の方法はVMwarePlayer以外インストールせず、NHCでイメージ変換だけで済む。
XPモードのファイルはexeの形で、同封の仮想HDDをVirtualPCからアクセスする形となっている。このHDDファイルをツールで変換によりVMwarePlayerで使うことができる。
まずはXPmodeをダウンロード。
次に、**.exeから解凍ソフト(7zipなど)で**を取り出し。さらに**からVirtualXPVHDファイルを抜き出す。そしたら、VirtualXPVHDをVirtualXP.VHDに変更しときます。
マニアックで上級者向けだけど、その分やりたい放題かもしれない。幸いなことにVirtualBoxは商用利用OKなのでインストール禁止環境でなければ大丈夫なはず。ここで利用するのはXPモードだ。XPモードのファイルから仮想HDDを取り出し、NHCを使ってVirtualBox形式に変換、実行。
仮想PCゲスト中で、あんなことこんなことしてもリセットしてしま...ゲフンゲフン。もちろんXPはネットにつながないように、ネットワークはホストオンリーにしておく。
さて、ここで壁となる件が一つ。アクティベーションの突破だ。アクチなしでも30日は使えるのでそのたびにゲストOS入れなおせばずっと使えるのだがあまりスマートではない。VMwareかWindowsVirtualPCならばBIOS対応でSLPで認証するので大丈夫。実はVirtualBoxでも対応することができる。ver.4.2系列(4.2.24)と4.3系列ではやり方が違ってくる
ver.4.2.24
そもそもVirtualBoxのBIOSは .dllの一部を読むことで実現している。そのdllのバイナリを書き換えることによりSLP認証が可能になっている。4.2.24での書き換え場所は、 を検索して、Windows_Virtual_XP_
なお、4.2.26では を書き換えるとVirtualBox自体が起動してくれないので避けたほうがいい。
ver.4.3系列
4.3系列では書き換え場所が何かのコードで埋まっているため、最初から改変BIOSを読みこませるのがよい。pcbios.bin
ここまで来てだが、これらの行為は違反じゃないの?とお思いかもしれないが、実はほとんどは問題ない。XPのライセンスは7ProであればOKだし、他の仮想PCだろうが関係ない。VirtualBoxは基本商用OKだからだ。
"C:\Program Files\Oracle\VirtualBox\VBoxManage.exe" setextradata xp "VBoxInternal/Devices/pcbios/0/Config/BiosRom" "c:\app\pcbios.bin"
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まずはxpmodeのファイル"WindowsXPMode_ja-jp.exe"をダウンロード。
中にあるxpmファイルを解凍ソフトで取り出す。
さらにxpmの中にある"VirtualXPVHD"ファイルを取り出す。
PとVの間に.をうち、拡張子をvhdに。
vhdファイルを、"ディスクの管理"からマウントする。VHD Attachiなどでマウントしてもよい。
[disable_etc.cmd] システムの復元の無効化、SuperHiddenを表示。
disable_sfcで、sfcをとりあえず無効化できる。
VHDファイルは変換してままで使ってもよいが、起動時にマウスが使えない症状(VirtualPC統合ツールが邪魔をする)になり面倒だし、何よりも細かいところで標準のXPは不満がある。そこでVHDファイルの時点で編集することをお勧めしたい。
特に行いたい改造は、
・VirtualPC統合ツールの削除
(VirtualPC以外で動かす場合)
・WindowsMessenger/NetMeetingの削除
・システムの復元の停止/SFCの停止
(全体をバックアップ/リストアの方がおすすめ)
毎回コマンドを打ってもいいのだが面倒なので、私がカスタムツールを作ってみた。もしよかったら使ってみてほしい。
1.まずはVHDファイルをマウント。
2.次にツールの**.cmdを管理者権限で実行。
ここで実行しているのは、
3.処理が終わったらアンマウント。
この時点でVHDファイルをバックアップしておくことをお勧めします。
次に、VHDファイルを変換する。nhcを起動し、vmdk(VMware)に変換。VMware側では新規に仮想PCを作成し、空の仮想HDDを変換した仮想HDDで上書きする。
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仮想PCの電源をつける、そしたら途中でウィザード状態で停止する。この時に"Shift"+"F10"でコマンドプロンプトが起動するので、custom.cmdと打つ(VirtualPC統合ツールを削除などをする)。処理が終わり再起動するときにおそらくフリーズするので、ここでは強制的に再起動(リセット)をする。
ログオンしたら、お好みでC:\**を実行(ここでの処理はSFCの無効化)するといい。
最後に、おそらく不要だが余談を。NHCで変換したディスクがVMwareのフル機能フル速度を使えるか定かじゃないので、VMwareネイティブの形式にする方法。最初に新規にXPモデルで仮想PCを作成、HDDは70GB以上で。EaseUS DiskCopyのISOファイルを読み込ませ(登録したうえで、仮想PC起動時BIOSでEscキー)、そっくりそのままコピーすればよい。
2ページ XPをnLite使って軽量化
3ページ ブラウザテスト用仮想マシンを試す
4ページ 今更でもいい!Win98を仮想化
大概の方は思うかもね、なぜ今更Windows98か。まぁ実際問題98入れる人の多くはただの遊びか趣味でしょうけど。ただし、一部の人は本気で98環境を残しておきたいはずだ、それはそれ用のソフトを使いたいからかもしれないし、古い規格の周辺機器があるのかもしれない。
古いパソコンはいつまでも動くとは限らないため、最新のOSと古い環境を両立できる仮想PCはこんな時にも便利だ。
Ichmy's Web Siteさんでは、各種仮想PCにいろいろなOSを入れて検証している。詳しくはそちらを参照してほしい。
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