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日本語入力に関するあれこれ // 魔法のキキv3

☆ 日本語入力に関するあれこれ   最終更新:2015.3/28

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あまり注目されないが、時に気になることがあるのがこの分野、「日本語入力」。日本語を入力するソフト(IME)はいくつかある。逆に言えば、数えるほどしかない。まずはかるーく説明しましょ♪

・MS-IME
Windows標準のIME。基本的に変換精度は良くはないが悪くもない程度で、ATOKもGoogleIMEも駄目なときはこれ何とかするべし。Winに最初から入っているほか、MS-Officeに付属していることも。単体配布しているIME2010、Win8付属IME以降は"オープン拡張辞書"という辞書形式に対応。

・ATOK
市販だけあって、変換精度が高い。ATOKのみに対応する市販変換辞書も存在する。ATOK Syncを利用すれば複数端末で変換辞書を共有できたりと便利だ(ただし会社では禁止かも?)。

・Google日本語入力
ネット用語に強い、Google製IME。クラウドに抵抗がないなら導入する価値はあるといえる。逆に言えば、会社などでは禁止されかねないソフトでもある(Googleはどちらかといえば信頼できる方だけど)。なお、個人的にはいつもGoogleIMEと書いている。

(・ブラックリスト:Baidu IME やめとけ、メリットないから)



どれがいいかは、実際に使ってみるのが一番ではないかと。ATOKも体験版あるしね。おおよそでいうと、お堅い文章はATOK、ネットのカルチャー的な文章はGoogleが強いだろうか。

さて、変換を快適にするものはIMEだけではないです。それは...一言で日本語といってもいろいろ、建築用語、裁判用語、極道用語とかもあったりして?、というわけで、人によってはATOK使ってもGoogle使っても打ちたい用語が出てこない!変換辞書無いの?状態になることがあります。まぁ無理もないですね、ATOKもGoogleも一部の業界用語に対応してなんていられないし。

<変換辞書について>

断片的に解説しているサイトはよく見るが、全体を説明しているサイトを見たことがない!なぜだ!!!?というわけで、(主に)自分のためにまとめるぞっ!

[ システム辞書 ]
標準で備わっているもののほかに、購入する(医学系に多い)、フリーで配布している場合もある。特徴は、基本的に編集ができないこと。これはデメリットに見えつつも、売る側からは簡単にコピーされない、1ジャンルを1ファイルで安定的に管理できる、などのメリットがある。
もちろん、ATOKとMS-IMEとソフトごとに辞書は別。しかもバージョンが違うと読み込めなかったりする。よって、辞書を提供する側はそこは気を付けた方がいい。

[ オープン拡張辞書 ]
システム辞書の一種でIME2010以降で使用可能。ただし、Excel+αで簡単に編集/作成ができ、ダブルクリックで簡単にインストールできるという意味では普通のシステム辞書より便利。

[ ユーザー辞書 ]
システム辞書が製本された本ならこっちはルーズリーフ。簡単に編集ができるのが特徴。もちろん、ATOK形式とMS-IME形式は別。MS-IME形式は、(XP〜7+OfficeXP/2003)と(Office2010+Win8)の2グループに分けられるようで、同グループ内は相互にOK、古い前者のファイルは後者で読めるが逆は不可能、のようだ。
なお、XP世代のシステム辞書はバイナリ改編でユーザー辞書として扱える。

[ユーザー辞書(テキスト形式)]
ユーザー辞書を汎用性の高い状態で出力したもの。この形式の最大の特徴は、どのIMEでも読み込めること。



ユーザー辞書その他の関係を書くとこの様になる。この図には書いてないが、ユーザー辞書(変換の大王の一覧)からシステム辞書を作ることもできる。


<MS-IMEのバージョン関係>

MS-IMEはWinに標準搭載の他にMS-Officeに含まれている(単体配布は2010のみ)。それが故に、バージョン関係が厄介になっていたりする。



このように、旧世代と新世代に分かれる、これはバージョン番号を見ても分かる(ver8.1がWinXP、9がOffice2003、10がVista/7に対し、12がOffice2007で14が2010と、ずれている)。妙なのはVista/7のIMEがOffice2003ベースであること。どうしてだろう?

基本的にOfficeのIMEはWin付属より高性能...ということになっているが、実態は大概はトラブルのものにしかならない。ただしOfficeIME2010はオープン拡張辞書が使えるし、入れても悪くないのではないだろうか(Win8以降は最新があるので入らない)。逆に、Office2007付属のIMEはまったく使えないのでその場合はIME2010にしよう!


<配布されている辞書の形式>

Vectorその他でいろいろな変換辞書が配布されている。通常、辞書と一緒に配布されている説明書(Readme.txt)に使い方が書いてある。いくつかをダウンロードしてみてみたのだが、多くはテキスト形式でした。つまり、今まで蓄積された変換リストに追加で取り込む形となるので注意。まれに、「無料LSDかな漢字」のようにシステム辞書形式での配布もある。



これは某辞書。テキスト形式を自己解凍にしたものだった。exeを実行しなくても解凍ソフトで取り出せば使用可能。



次ページは本題!?辞書のバックアップ&復元について





辞書のバックアップ&復元について


システム辞書(オープン拡張辞書も)は普通編集しないものなので、バックアップは通常通りで問題なし。問題はユーザー辞書でしょう。こつこつと学習させたものだし、無くてもなんとかはなるが目的の漢字が出ないで面倒。さあ、これはどうやってバックアップ&復元すればいいのでしょうか。

<どんな形でバックアップ?>

これは、移行先、コピー先のパソコンのIMEが同じか違うかによる。同じ種類のIMEかつ同じか上のバージョンへ移るときは、各IME専用の形式でよい。例えばXP標準MS-IMEからWin7標準MS-IMEとか、ATOK2012から2014とか。
逆に、それ以外もしくはIMEを乗り換えるときはテキスト出力がよいでしょう。例えばATOK2013入っている会社のから自宅のIMEに辞書をコピーするなどなど。


<辞書ツールの使い方>

知っているようでみんなあまり知らない、辞書ファイルの操作。MS-IMEもATOKもGoogleIMEも辞書ツールといった名前になっている。まずはツールバーから辞書ツールを開く。





辞書ツールのウインドウ。なお、ツールバーが表示されていないときは、コントロールパネル→地域と言語→キーボードの変更→言語バーと行き、言語バーを表示する設定にする。



現在使っているユーザー辞書内の変換一覧が表示される。辞書名とあるところが、ユーザー辞書の場所。(ファイル)メニューから(開く)で、任意のユーザー辞書を開くことができる、ただし開いたり編集したりであって、現在使用中の辞書とは独立。また、(ファイル)メニューから(新規作成)すると新しく辞書を作成できる。



ツールメニューからMicrosoftIME辞書からの登録をすると、ほかのユーザー辞書(拡張子はdic)を読み込み、現在開いている一覧と合体させられる(取り消しは効きません)。また、ツールメニューからテキストファイルからの登録で、テキスト形式の辞書を取り込みできる。下の、テキストファイルで削除は、逆にテキストファイルにあるリストに一致するものを消していく操作となる。

・テキストファイルの読み込み
・テキストファイルの書き出し
・ユーザー辞書の読み込み(現在使用中のに統合)






ms-imeはどのwinにもあるが、使っていない可能性もあるので注意。
逆に、atokやgoogleあるのにime使っている可能性はかなり少ない。

ユーザー辞書の場所

Windows7標準場合
 %userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\imjp10\imjp10u.dic
 [ C:\USERS\(名前)\AppData\Roam...など ]

Vista/7で、IME2010の場合
 %userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\IMJP14\imjp14cu.dic
 [ C:\USERS\(名前)\AppData\Roam...など ]


WindowsXP標準の場合
 [ C:\Document and Settings\(名前)\...など ]








ATOK 2011(ver.24)の場合
%userprofile%\AppData\Roaming\Justsystem\Atok24\

のフォルダ内の、
ATOK24U1.DIC
ATOK24U2.DIC
ATOK24U4.DIC
などだ。どれが該当?おそらくU1.DICだけでしょうが、一応全部バックアップ!これ参考に


そうそう。肝心の、ユーザー辞書のバックアップでしたね。ファイルパスは上記なのでフォルダを開いてファイルをバックアップするだけで以上でも以下でもない。ただ、階層をたどるのも面倒なのでアドバイス。辞書ツールを開いて、辞書からの登録を選ぶ。すると、



ダイアログが出るので、ここで対象のファイルをデスクトップ上などへドラッグ&ドロップ!するとより素早く操作できる。覚えておくといいかも。





[ 辞書の復元 ]
テキスト形式:内容を今の辞書に合併
atokユーザー辞書:atokにて、現在の物に合併
imeユーザー辞書:imeにて現在のに取り込み。








ところで、辞書のバックアップはパソコン/OSが動いている時とは限らない。OSが起動しない、マザーボードの故障、などでテキストファイルの出力ができない可能性もある。そんな時はどうするのか?そもそも、その対象は自分のマシンとは限らないので何のIMEを使っているかすら不明。
そんなときは、まずはATOKの辞書があるかを確認。ある時はATOK常用でしょう。ないときはMS-IME?まぁでもファイルサイズも小さいので候補となるファイルはすべてバックアップするべき。その中で、ファイルサイズが大きいものがおそらく普段使っているIMEでしょう。
そうそう、他人のPCの場合、システム辞書のバックアップあるか聞く必要あり

さて、ここで場合によっては困るのが復元。バックアップしたファイルが別のパソコンで読めるとは限らない(IMEが古い)からだ。でも、この場合も抜け道はありまして。ATOKの場合:体験版を入れる、そしてテキスト形式で出力。MS-IMEの場合:IME2010を入れる(Win8のIMEユーザー辞書もおそらく読める)。


<裏ワザ:バイナリをいじってユーザー辞書>

通常システムは辞書ツールなどで読み込むことはできない。しかし、古い形式(Office2003まで?Vista/7用も含む?)のシステム辞書はちょいといじるだけでユーザー辞書として認識し、変換リストを見ることができる。



この場所が01になっているので、00にするだけ。



この方法が通じない、新しい辞書は大概こんな感じ(中身zip圧縮)



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