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8.Windows Recovery Environment(WinRE)について // 魔法のキキv3

☆ 8.Windows Recovery Environment(WinRE)について   最終更新:2015.3/9

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Windowsが起動しない,さらにセーフモードも無理.そんなときに試すのは回復コンソール,っていうのは2000/XP時代.Vista以降はDVDから起動してそこからシステムの復元,またはスタートアップの修正だ.



これらは,Windows Recovery Environment,WindowsREという.PE上で動く回復環境でありWinPEにパッケージ(SRT)適用で作れる,が,先に述べたようにWindows AIKにはSRTパッケージは含まれていない.そこで利用するのがWindowsのインストールDVD(評価版含む)だ.すでにSRTパッケージを含むPE,つまりWinRE入りのPEを使うことができる.
ここで,人によっては,インストールDVDをそのまま使えばいいのでは?とも思うだろう.もちろん無改造のWinREそれ自体は機能する.ただし,無改造のままだともをお使いください.WinREイメージを改造することのメリットは,自分に使いやすいPEをつくり,さらに再起動無しでWinREの機能も得ることが出来る.また,両方別々に入れるよりは容量を節約することが出来ることだ.
なお,WinREはハードディスク上のWindowsとバージョン/bitを合わせなければならない.つまり,64bit版Windowsには64bit版REでないと回復環境が機能しないので注意.WinPe-tch DirectはREが64bitの時は32bitのPEと64bitのREをデュアルブートする仕様だ.

で,WinREのイメージだが,<DVDのドライブ>:\sources\boot.wimの,2に収録されている.また,Win7/2008R2限定だが,<DVDのドライブ>:\sources\install.wimの,1\Windows\System32\Recovery\winRE.wimもほぼ同じとなっているので,こちらを使っても良い.使い方は,boot.wimをすり替えればよい(やり方はあなた次第).

ところで,REのイメージの実体は,
WinPE-SRT
WinPE-Scripting
WinPE-Setup
WinPE-WDS
WinPE-WMI

を含んだPEだ.PE2.xの場合は既に最適化コマンド(peimg /prep)済みなのでパッケージの追加削除はできないことに注意.

さて,REはPE上の環境であることは上記で明らかだ.そのREの起動は,
<DVDのドライブ>:\sources\recovery\recenv.exe
を実行すればよい.ただし,このまま実行してしまうとシェルモードで起動し,REを終了する際にPEごと終了して良いかの選択肢が出てしまう.REしか使わないならこれでいいが,TrueImage等のツールも使うのにこんなこといわれては面倒だ.そこで,-notshellオプションをつけ,
<DVDのドライブ>:\sources\recovery\recenv.exe -notshell
として実行するとよい.
また,REにはクライアントモードとサーバーモードが存在する.何も設定しない場合はVista/7ベースでクライアントモード,Server版がベースでサーバーモードになる.サーバーモードは余計なことをしない反面,スタートアップ修復とシステムの復元が使えない.これは設定で変更が可能.
まずはSources\Recovery\にToolsフォルダを作成する.その中に,以下の中身のWinREConfig.xmlファイルを作成する.メモ帳で作成し,拡張子をxmlに変更すればよいだろう.これで強制的にクライアントモードになる.

そろそろ疑問に思ってきそうなのはRE環境の互換性.まず,
・HomePremiumやProfessionalなどのエディション
・日本語版や英語版などの言語
・ServicePackの適用
については異なるものに対してもRE環境は有効なようだ.ただし自分では未確認です.

それに対して,
・Vista&2008と,7&2008R2
・32/64bit
については異なると環境の修復には一切使えない.Windowsのクライアント版とサーバー版の間には互換性はあるので,例えば64bit版Win7を2008R2のREで修復することは可能だ.
というわけで,WindowsServer2008の32/64bit,Windows7の32/64bitの合計4つがあれば全ての環境を集めることが出来る.我こそはPEマニアだという人は是非コレクションしてみようw



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